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オリー・ナイチンゲイル『スウィート・サレンダー』。サザンソウル・マニア的には名盤とされているアルバムです。ツタヤ通いを始めてから、新品の国内盤などという高級品に手を出すのは抵抗を感じる今日この頃ですが、これは買わずにはいられなかった。 なぜなら僕は、十年以上前、これのオリジナルUS盤が、渋谷のマンハッタンという店で32,000円という有り得ない値段で売られていたのを見たからです。今まで見た「本当に聴きたいレコードの最高値」がこれです。それ以来、「オリー・ナイチンゲイルは金持ちが聴くもの」という意識が刷り込まれておりました。 それが今頃になってCD化されたのは、P-Vineが国内ディストリビュートの権利を取ったからだと思うんですが、いずれにせよ有り難い話です。こういうのは、レコード会社の担当ディレクターの熱意によって全然変わってくるんですよね。ブラックミュージックの名盤の宝庫であるMCAを持っているユニバーサル ミュージックさんも、ちょっと見習って欲しいと思う。以前、ここで紹介したO.V. ライトのオリジナル・アルバム(MCA系列期)が、新品CDで全く流通していない、というのはちょっと問題ではなかろうか。 と、思わず話が脱線してしまいましたが、注文したCDはまだ届いていないし、大体どんなサウンドかは想像できるので、このブログで感想を語ることもないと思いますが、久々にコレクター心に火がついた物件でありました。 これで、サザンソウルの名盤で「どうしても聴きたいけど手に入らない」というのは、Randy Brownの『Randy』(1981年/Chocolate City/CCLP-2017)だけとなりました。これは十年以上探してて、今まで一度も見たこと無い。「80年代のサザンソウル」という、ブラックミュージック界でも最も注目されないジャンルなのでCD化は諦めてますが。
by tablerecords
| 2005-09-30 21:56
| Black Music
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