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チャック・ベリーの不思議さ
チャック・ベリーの不思議さ_c0059851_4454222.jpgiTunesのシャッフルモードでチャック・ベリーがかかりました。そういえば、僕は以前から「チャック・ベリーの音楽って何かヘンだな」と思っていることがあります。

「キャロル」「ジョニー・B・グッド」「リトル・クイニー」とか、その辺の超有名曲なんですが、ドラムがバックと合ってないように聴こえるんです。

ベリー本人のギターとかベースは、シャッフルというかスウィングというか、とにかくリズムが「ハネている」感覚があります。ところが、ドラムのハネがどうもぎこちない。

パーソネルを見ると、エディ・ハーディ(Eddie Hardy)って人が叩いてる曲がそうです。黒人音楽畑の人ではないのか、それともドップリ黒人音楽に浸かってたけど「当時の最新ビート」として、ムリヤリ慣れない8ビートを叩いているのか。

当時のチェス・スタジオに黒人音楽音痴のドラマーがいたとも思えないから、おそらく後者だと思うんですが。この黒人らしくない8ビートが、当時の白人ティーンエイジャーに受け入れられた理由かも。

ところで僕は、「黒人音楽らしさ」というのは、「リズムのハネ具合」にあると考えております(詳しくはこちらを参照)。最近、ロックを聴いてて思うんですが、この黒人音楽特有のハネは「音楽的な訛り/方言」みたいなものなんじゃないか、という気がしています。

環境説、とでも申しましょうか。

ストーンズやクラプトンのような、ブルースに憧れていたイギリスの白人ミュージシャンが、なかなか「ブルースのあの感じ」を再現できなかったのは、関東の芸人がどんなに憧れても「やすきよ漫才」のようには喋れないのと同じようなものだろうか、などと考えております。
by tablerecords | 2005-10-03 04:47 | Black Music
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