ここ数週間、新しくオープンする焼きとり屋さんの開店準備のお手伝いをしていたんですが(僕はメニューと名刺のデザイン、店名ロゴのディレクションなどを担当)、いよいよオープンを翌日に控えた昨夜、関係者の慰労会および試食/試飲会が開催され、僕も参加してきました。
そこでは、店内のカウンターに置いてある、小さなトランジスタラジオがBGMになっておりまして。おそらくFENだと思うんですが、なぜかディープソウル、それもウィルソン・ピケットの曲ばかりがずっと連続でかかってるんです。「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」「ムスタング・サリー」「634-5789」とか。「へえ、アメリカ人もまだウィルソン・ピケットなんか聴くのかあ。ゴキゲンな選曲だねえ」なんて思ってたんですが。 で、今日起きて、二日酔いが残ったままネットをあちこちチェックしていたところ、ウィルソン・ピケットの訃報を知ったのです。昨日のFENは彼の追悼番組だったんですね。英語能力ゼロの僕には全然わからなかったよ……。 ウィルソン・ピケットといえば、僕の中では「サザン/ディープ系絶唱型シンガー」としては屈指の存在です。とにかく超強力なシャウターなので、若い頃は夢中で聴きました。最近はあまりにも過剰過ぎて敬遠気味でしたが。しかし、バラード系は今聴き返してもやはり素晴らしく、「バック・イン・ユア・アームス」「アイム・ソーリー・アバウト・ザット」あたりは、まさにディープソウル・バラードの金字塔、と言っていいと思います。 個人的にはアルバム『ウィキッド・ピケット』を一番よく聴きました。マスルショールズ録音なんですが、こじんまりした作りなのが、逆に聴きやすい。「You Left The Water Running」「Up Tight Good Woman」なんかのソウル・スタンダードを、ウィルソン・ピケット流解釈で聴けるのも楽しいアルバムです。 で、さっき「初めて聴く人にお薦めのアルバムはあるかな」と、アマゾンでベスト盤の収録曲を見てきましたが、アップテンポのナンバーに偏ってるかな〜。どれもちょっとお薦めしたくない感じですね。「バック・イン・ユア・アームス」「アイム・ソーリー・アバウト・ザット」「ピープル・メイク・ザ・ワールド」とかのバラード系の方が、今の人にはウケはいいと思うんだけどな。追悼盤が出るとしたら、この辺もしっかり収録して欲しいです。
by tablerecords
| 2006-01-24 00:44
| Black Music
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