今さらキンクスの1stアルバムを借りてきました。
友人が最近、「キンクス・ナンバー全曲解説ブログ」を開設するという暴挙に出たことがきっかけです。今まで敬遠していた1stアルバムですが、レビューを読んでいるうちに聴きたくなりました。 こちらがそのブログです。当『全てが音楽』は、このブログを応援しています。よろしくよろしく。 さて、「キンクス・ファン初心者」を自称する僕が、これまで1stを敬遠してきたのには明確な理由があります。 それは『シングル・コレクション』で聴いたデビューシングル「ロング・トール・サリー」。 こうしてファンになった今でこそ、「ああ、レイ先生にもこんな時代があったんだなあ。しかも何か楽しそうに歌ってるし」と好意的な感想も浮かぶのですが、客観的に聴けば、どうみてもアレです。いやもう、最初に聴いた時はある意味、衝撃的でした。 「ロング・トール・サリー」を聴いた人間が、収録曲の半分以上がR&Bカヴァーなどというアルバムなんぞ聴いてやるものか、と思ったとしても、これはもう誰にも責められません。 と、前置きが長くなりましたが、一曲目の「ビューティフル・デライラ」で先入観が吹っ飛びます。メチャクチャ演奏がイカしてます。ハッキリ言って、バンドとしては同時期のストーンズより上手いです。リードギターって恐らくデイヴが弾いてるんだと思うんですが、当時17才とは思えません。キレまくりで、マジで当時のキースより上手い。友人の解説によるとドラムはセッションドラマーが叩いているらしいのですが、このリズムのキレも相当なもんです。 オリジナル曲以外は、ほとんどがツービートの「ハイヒール・スニーカー」調で、これもなかなか統一感があって聴かせます。ヒップです。むしろ超有名大ヒット名曲「ユー・リアリー・ガット・ミー」がちょっと浮いてる感すらあります。 とはいえ、今となってはこのアルバム、「『ユー・リアリー・ガット・ミー』が入っている」「当時のUKシーンの雰囲気が伝わってくる」という価値しかないかもしれません。 が、「リヴェンジ」という1分半のインストはちょっと面白い。「カッコいいビートの反復」っていうスタイル、これは60年代UKロック云々など関係なく、今の若い人に受けるような気がする。キンクスにおける「トゥモロウ・ネヴァー・ノウズ」的存在、とは言い過ぎか。
by tablerecords
| 2006-05-26 10:40
| UK Rock
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