昨日の朝、起きてボーッとしたままパソコンを立ち上げ、iTunesのプレイボタンをクリックすると、オフコースの「さよなら」がかかります。「朝イチから『さよなら』かよ……」と思いつつ、面倒なのでそのままにしておいたんですが、ギターソロのところで「ん。これ何かに似てるな」と思い、脳内ミュージック・データベースを検索すると、すぐに出てきました。
これ、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」じゃん。 まず、ベースラインがまんまです。あと、ギターソロが途中からツインになるところ、サビ後にAメロに戻った所でドラムがお休みになってギターのアルペジオだけになるところ、とか。よく似てます。これは当然意識的なものでしょうね。 ついでに、「レット・イット・ビー」のフィル・スペクター版で聴ける「ディレイによる16分音符刻みのハイハット」がこの「さよなら」にも使われていることも発見してしまいました。やるね、オフコース。 しかし、このことについて、僕はオフコースを「パクリだ!」とか糾弾するつもりは全くありません。むしろ、よくここまで「ホテル・カリフォルニア」を日本の「ニューミュージック」に昇華させたものだ、と感心するばかりです。 最近、ネット上で些細な類似性を取り上げて「パクリだパクリだ」と騒ぎ立てるようなコピペを見かけますが(中には糾弾されて当然なほど露骨なパクリもありますが)、あんまり潔癖に「完全なるオリジナリティ」をポップ・ミュージックに求めるのはどうかと思います。 ポップ・ミュージックって、誰かがまず新しいこと始めて、それが様々なミュージシャンに影響を与えて、広がって、流行して、飽きられて、また誰かが新しいことを始めて……の永久ループ運動ですよね。 なので、あんまり「パクリ」にこだわるよりも、「あー、この人、あの曲から影響されたんだー」っていう関連性を楽しむのが、ポップ・ミュージックの聴き方の一つなんじゃないかなあ、と僕は思います。
by tablerecords
| 2006-06-10 15:10
| J-POP
|
カテゴリ
以前の記事
2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 プロフィール&管理人関連リンク
ここで偉そうなこと言ってるヤツがどんな音楽をやっているのか……Table Recordsのサイトにぜひ一度訪れてみてください。
Table Records 旧音楽日記 04/2/25〜05/2/15までここで日記をつけてました。 昨日 今日 最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|