2ちゃんねるのR&B板のJBスレッドに、このような書き込みがありました。
>JBが死ぬとか普通ありえねえだろ!!!!! すごく、わかる。訃報に接した時の僕の心のセリフはまさにコレでした。多くのソウル・ファンもそんな感じだったんじゃないかな、と思います。 さて、JBの凄さって音楽的にはもう語り尽くされていると思うし、僕も音楽が凄いから好きなんだけど、もう一つ別の側面でも、僕はJBを尊敬してるんですよね。それはやっぱエネルギッシュさとクレバーさを併せ持ってる、自分で自分をプロデュースする能力を持っている、というところ、なんですけど。 それを象徴するのが、有名なライヴ盤『ライヴ・アット・ジ・アポロ』制作時のエピソード。制作にあたっては、JB自らが「俺のライヴ盤を出しましょう」とレコード会社に提案するのですが、社長は拒否。そこでJBは、レコーディングの費用をJB自身が負担することで社長を説得。しかも、ライヴ会場のアポロ・シアターの出演料に納得せず、この日はJBが個人でシアターを借り切るという異例の形を取り、受付の服装まですべてをJB自らが仕切ったそうです。結果はご存じのように大ヒット&歴史に残る名盤に。やっぱJBってのは人間としても凄いや、と思います。 あと、もう一つ、僕自身がJBに勇気づけられたことがあって、それは何かというと、JBが自身の代表曲となる「セックス・マシーン」を発表したのは、計算すると37歳の時なんですよ。33年生まれで70年の作品ですから。んで、70年代前半には第二の黄金期を迎えます。今ではこの頃の評価が一番高いんじゃないかな。名曲「ペイ・バック」が73年、JB40歳の時だし。 んで自分の話で申し訳ないんですが、僕が30代後半に差しかかった頃、仕事としてグラフィックデザインに挑戦しようと思ったんです。「でもなー35歳とかで新しいこと始めるとか有り得んの?」とか自問自答してたんですけど、結局「あのな、JBが『セックス・マシーン』を創ったのが37歳だぞ、ぜんぜん遅くねえって」と自分を納得させ、今に至っております。もう僕は、JBにはあらゆる面で頭が上がらないのです。 「ファンクの創始者」として万人から評価されるJB。しかし、若年層からの支持が欠かせない音楽界において、40歳前後で最高のキャリアを築き上げた「中年の星」という側面もあるのです! 何だか勇気が湧いてきませんか。 という訳で、 改めましてミスター・ブラウンのご冥福をお祈りいたします。
by tablerecords
| 2006-12-30 01:29
| Black Music
|
カテゴリ
以前の記事
2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 プロフィール&管理人関連リンク
ここで偉そうなこと言ってるヤツがどんな音楽をやっているのか……Table Recordsのサイトにぜひ一度訪れてみてください。
Table Records 旧音楽日記 04/2/25〜05/2/15までここで日記をつけてました。 昨日 今日 最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|