前回のR&Bについてのエントリーを書いた後、ベイビーフェイスの最近の動向をネットで調べていると、つい最近、カヴァーアルバム『プレイリスト』を出したという情報を入手。「どんな曲をカヴァーしているのかな?」と、さっそくアマゾンで曲目をチェック、1曲目と2曲目を見て「あ゛ーっ!!!」と声が出そうになりました。
1曲目「愛の恵みを(シャワー・ザ・ピープル)」 2曲目「ファイア・アンド・レイン」 どちらも70年代に活躍した白人のシンガーソングライター、ジェイムズ・テイラーの作品です。先ほどの驚きは、「何で今まで俺は、ジェイムズ・テイラーとベイビーフェイスの共通点に気付かなかったんだろう?!」という悔しさが半分以上含まれています。 僕はベイビーフェイスの黒人にしては抑制的なヴォーカルがとても好きで、非常に心地よく感じるのですが、その心地よさはジェイムズ・テイラーと同質のものなんですよね。 大体、あの「When Can I See You」なんかジェイムズ・テイラーの影響なしでは有り得ないサウンドだし、96年のソロアルバム『ザ・デイ』はとても私的な内容で、それもシンガーソングライター的なビヘイビアであったのだなあ、と。本当になんで気付かなかったんだろう。 で、この2曲が入っている、というだけで購入決定。レンタル解禁の1年後まで待てません。何と今年初めて買ったCDです(今は基本的に全部レンタルで済ませてます。一度リッピングしたらもうCDは用済みですから)。 他にもクラプトンの「ワンダフル・トゥナイト」とかディランの「天国への扉」とかも入ってるんですが、さっそく聴いてみるとですね……もう、発狂しそうなくらい素晴らしいです。特に、「ファイア・アンド・レイン」のヴォーカルはベイビーフェイス節が炸裂した絶品。 全編アコギ弾き語り+アルファという感じなので、全てのR&Bファンにお薦めできる訳ではありませんが、全編「When Can I See You」に近いサウンドですから、ベイビーフェイスのファン、という方には強く推奨できる内容です。 これを聴いていると、もう音楽が「黒い」とか「白い」とかいうのが、心底どうでもよくなります。ただもう、アメリカのポピュラー音楽の懐の深さを感じるばかりです。
by tablerecords
| 2007-10-30 17:07
| Black Music
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