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昭和歌謡・雑感
c0059851_0492548.jpg昭和歌謡ブームも収束に向かっておりますが。色々思い付いたことを書いてみようかと思います。

■「東京ブギウギ/笠置シヅ子」
これはホントにタイトル通り、「東京発のブギウギ」ですね。本格的。思わずルイ・ジョーダンとかと聴き比べたりしちゃいました。演奏がとても良くて、ライヴ感が強い。スネアのアクセントがナイスなリズムとか、ホーンセクション大活躍の間奏とか、聴き所が多かった。

■「お富さん/春日八郎」
今回初めてまともに聴いてみたんですが、なぜか何度もリピートしてしまう不思議な魔力がある。そんなにいい曲だとは思わないのに……こういう音頭みたいなリズムは、日本人のDNAに刻み込まれてるんでしょうか。

■「おもいで酒/小林幸子」
典型的な演歌、いわゆる「古賀メロディ」が、違和感なく完璧に8ビートのドラムに乗っていること(しかもサビは16ビートに変化)に、ちょっと感動してしまいました。こうやって洋モノの音楽スタイルが日本に土着化していくんだなあ、と。ケツメイシの「トモダチ」を聴いた時にも似たようなことを思いましたね。「これがヒップホップが日本風に土着化した形なのかもしれない」と。

「おもいで酒」はその典型だとして、ホントに歌謡曲っていうのは流行のサウンドを柔軟に取り込んでいくなあ、とつくづく思います。「天城越え/石川さゆり」のサビのベースなんて、バリバリのスラップ(チョッパー)ですからね。

その柔軟さが逆に悔やまれるのは、美空ひばりの「川の流れのように」のドラムです。バブル期ならではの、ゲートリバーブのかかった重たいスネアが、今聴くとなんとも野暮ったい。時代だから仕方ないとはいえ、あの美空ひばりの遺作なのに、と思うと残念。
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by tablerecords | 2005-03-28 00:51 | J-POP
「四つ打ち」の根は深い
c0059851_1242793.jpg先週末から、なぜか突然の昭和歌謡ブームです。家にあった20枚組の昭和歌謡全集の中から、知っている曲や好きな曲をセレクトした60曲をiPodで繰り返し聴いている日々。

以前に「20世紀のポピュラー音楽はドラムが支配した時代だった」と書きましたが、日本の歌謡界に限っては違いましたね。はっきり今日的なドラムをフィーチュアした初めてのヒット歌謡は、恐らく1961年のフランク永井「君恋し」あたりだと思います。

で、それ以前の歌謡曲はほぼドラムレスです。じゃあどうやってビートを作ってるのかと思ってよく聴いてみたら、ベースが四分音符を連打してるんです。ハイハットとかスネアでアクセントがつけられないから、ベースの連打しか曲にリズム感を与える方法がなかったのでしょうね。当時の編曲家の苦労が偲ばれます。

例を挙げると「東京ラプソディ」「丘を越えて」「一杯のコーヒーから」「リンゴの唄」「かえり船」「青い山脈」「憧れのハワイ航路」「南国土佐を後にして」……キリがないんでこれくらいにしときますが、戦前戦後を代表するヒット歌謡のほとんどが、「ベース四つ打ち」なんです。つまりビートの骨格はアンダーワールドもドナ・サマーも「リンゴの唄」も変わらない!

やっぱり四つ打ちビートは、いつの時代でも人の気分を高揚させるのに有効である、というほかありません。今回の昭和歌謡ブームは四つ打ちの、その根の深さを思い知らされました。
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by tablerecords | 2005-03-24 01:26 | J-POP
一曲だけ選ぶ
友人のブログで、「1曲だけ選べ」っていうテーマの文章が書かれてるのを読んで、こんなブログをやってる僕としては、思わず考え込まざるを得ませんでした。レコガール風に言うと「つ、ついに来た!! 『無人島レコード質問され日』が!!」という感じですが、アルバムどころか曲単位の話ですからねえ。アルバム一枚選ぶんだったら、十秒くらい考えるふりをして「……やっぱり……『リボルバー』……か、な……」って答えることに決めてるんですが。
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さて「1曲だけ選べ」の意味が、「自分史にとって最重要曲」ならば、あっさりRCサクセションの「わかってもらえるさ」で確定です。アルバム『EPLP』一曲目のこの曲にシビれた瞬間からRC信者となり、その結果、リスナーとしては「リアルタイム追いかけ系」ではなく「過去の音源発掘系」の道を選ぶことになったのですから、これはもう人生を変えた一曲、といっても全然過言ではありません。

c0059851_20122133.jpgが、そうした意味を含めなければ、1972年のこの作品。オージェイズの「ラヴ・トレイン」。これに決まりです。リズム、メロディ、ヴォーカル、サウンド、そのすべてが満点なんですから。十年前に初めて聴いた時に感じた高揚感を、いつでも感じられる曲。

評論家風に言うと、フィリーソウルの代表曲というばかりでなく、ブラックミュージックが巨大なカルチャーになっていく、その瞬間を捉えた永遠の名曲。更に、このキック四つ打ちのスタイルがディスコ〜ハウス〜クラブミュージックという大きな潮流の原点になっている意味でも、ポピュラー音楽史的に重要な一曲です。

では、アマゾンの試聴はこちらからどうぞ!
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by tablerecords | 2005-03-17 17:44 | Black Music
大物ロックミュージシャンとデジタル機材
c0059851_1121891.gif先日「サウンド&レコーディングマガジン」(通称:サンレコ)のバックナンバー(2004年1月号)を読み返していたら、思わず微苦笑してしまう記述を発見。

サンレコってのは半分業界紙みたいな真面目な雑誌ですから、原則的には文中のメーカー名とか機材名とかを正確に記述するルールになっているようです。なんで、実はこの号には忌野清志郎のインタビューが載ってるんですけど、こんな感じになってます。

清志郎「2002年の春くらいにPowerBook G4とMARK OF THE UNICORN Digital Performerを買いました」。

こんなに臨場感のない清志郎のインタビューは読んだことがありませんw 

社員でもあるまいし、キヨシローが「マーク・オブ・ザ・ユニコーン・デジタル・パフォーマー」とかメーカー名から全部フルネームで言う訳ないじゃん! どう考えても「パワーブックとデジパフォ買いました」としか言ってないでしょう、これは。 編集の原則が仇になりましたね。。。

ところで大物ロックミュージシャンといえば、あの矢沢永吉さんもサンレコに登場したことがあります(2000年10月号)。矢沢、PerformerとCubase VST使ってるそうです。ビックリです。で、インタビューはこんなの。

「便利な使い方だけ覚えて、深いことは知らなくていいと(笑)。それで、すぐ実践に入った。これが大事ね。ドライブと一緒で、"運転がうまくなったら"とか言う前に街に出ちゃう方が早いじゃん」。

いやー、こちらはシーケンサを使えることを得意気に話す矢沢さんが、目に浮かんでくるようなリアリティです。それにしてもシーケンスソフトを車の運転に例えちゃうところがなんともYAZAWAらしいなあ、とw
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by tablerecords | 2005-03-13 11:03 | J-POP
もしサム・クックが生きていたら
c0059851_16325848.jpg「サム・クックが生きていたら」。ファンなら考えちゃいますよね。「これからソウルの時代に突入するぞ!」って、まさにその時(1964年)に死んじゃったんですから。

僕も色々考えてみました。「もしサム・クックが生きていたら」。

60年代後半は、まさに「モータウンVSスタックス」の、ソウル黄金時代だった訳ですが、RCAという超メジャーなレコード会社に所属していたサムにとっては、むしろ小回りが利かず、厳しい時代になっていたかもしれません。

そりゃサザンソウル・ファンとしてはマスルショールズ、少なくともメンフィスあたりの南部録音を遺して欲しかったところですが、サムはそんな田舎臭いサウンドを好まなかっただろうし、オーティスなんて問題にしないくらい大スターとしての自覚もあっただろうし、それは無かった話だと思います。かといってモータウン録音ってのも可能性としては薄すぎる。という訳で、60年代後半は自らのプロデュースで「サム・クック調」を続けていたと思う。

しかし70年代に入ると甦るんですよ、僕の想像によると。それは「フィラデルフィア録音」。都会派のサムは恐らくフィリーソウルのあの感じを相当気に入ったんじゃないだろうか。ブルーノーツのバラードとか聴くと、ホントにサムの声が映えそうですもん。当時はデヴィッド・ボウイまでが「フィリー詣で」をしてたくらいですから、サム・クックがシグマ・スタジオで録音していた可能性は十分にあるんです。絶対名盤が生まれたと思うんですよねえ。「サム・クック・イン・フィラデルフィア」。

まあその後、ヘンにファンキーなディスコ・ヒットとか出しちゃって、ファンがズッコケたり、なんてこともありそうですが。

ここから先は「イフ」の世界。もし90年代にサムがあの全盛期の声を持っていたら。ベイビーフェイスのプロデュースでサム・クックの歌を聴いてみたかった。曲で言えばズバリ「チェンジ・ザ・ワールド」。絶対サムのヴォーカルスタイルに似合う曲だと思うんです。前半の抑えた部分、サビのファルセット、後半のフェイク……想像できますよね。もう最高の「チェンジ・ザ・ワールド」になったはずです。

「あのアーティストがもし生きていたら、こうだった」。想像してみるとなかなか面白いです。
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by tablerecords | 2005-03-09 16:34 | Black Music
From フロリダ
c0059851_12294254.jpg来ましたよ、フロリダのマイアミから。2月末に注文したLALI PUNAのアルバム「Scary World Theory」。安いんでアマゾンのマーケットプレイスでオーダーしたんですけどね。よく確認しなかったんで、フロリダから来るとは思いませんでした。同時に注文したMasha Qrellaというアーティストのアルバム「Luck」はたった今、発送したとのメールが来ました。これから二週間くらいかかるそうです。しかし吉祥寺に無かったからって、いきなりフロリダから取り寄せるってのも極端な話だったなあ。。。

で、LALI PUNAなんですけど、前回入手したアルバムの前作にあたる、2001年の作品です。エレクトリック色が強いとの前評判で、それは実際そうなんですが、ちょっと期待はずれの部分があります。一曲の中でビートの変化があんまりないんですね。それが最近の耳には単調に聴こえてしまって。「エレクトロニカ」というほどビートに刺激がないです。そうか、俺は今音楽に「ビートの刺激」を一番求めている訳か。何か普通の8ビートの曲とかあって萎えてみたり。とはいえ、音色自体は心地よいので、これもお気に入りの一枚には入るとは思いますが。しかし出来は新作「Faking the Books」(2004年作)の方が遙かに上かなあ、という印象です。
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by tablerecords | 2005-03-08 12:34 | エレクトロニカ
車を買う
c0059851_11241877.jpg昨日、車を買いました。中古のマーチ(ボレロ)。写真を見てもお分かりのとおり、まるで英国王室御用達のような上品なお車です。つってもフロントだけちょっと細工があるだけで、ただのマーチなんですが。

何しろ「出不精」という言葉を具体化したような僕にとって、車を買うというのは大事件です。もちろん車を所有するのは生涯初の出来事です。先週の金曜日に「車でも買おうかなあ」と思い立ち、ネットで検索しはじめたら止まらなくなりました。どうやらネットで色々な物件を比較する、というシチュエーションが最も僕の購買パッションを燃え上がらせるようです。

このブログ的には「iPod車載」が問題になると思います。現状だとチューナー、MD、CD付きという素晴らしい条件だったのですが、FMトランスミッタだとちょっと不安なので、カセットアダプターを使うつもりです。という訳で、ディーラーの人に「MDもCDも要らないから、とにかくカセットプレイヤーに交換してください」とささやかなリクエストをして、契約のハンコを押したのでした。

それにしてもペーパードライバー歴10年の俺。展示場内をゆっくり走っていたのですが、我ながらおぼつかない運転で「やっぱこれくらい小さい車じゃないと厳しいっすねえ、あはは」と同乗のディーラーの人に言ったら「そうですねえ、1500cc以上の車はお薦めできませんねえ、あはは」と軽く言われてしまいました。

納車は遅くても三月末。車が来たら猛練習しなきゃ。夜の高速をクラフトワークとかオウテカを聴きながら走ったら、やっぱ違う世界とか見えてくるのかなあ。その辺が楽しみです。
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by tablerecords | 2005-03-07 11:25 | others
テクノのド定番を借りる
c0059851_1337447.jpg「よーし、今年はエレクトロニカ/テクノだ!」という訳で、昨日はツタヤで「オービタル/ベスト」「エイフェックス・ツイン/リチャードD. ジェイムス・アルバム」「ダフト・パンク/ホームワーク」の三枚を借りてきました。見る人が見れば「うわー、もうベタベタじゃん」って感じの三枚です。ド定番と言うヤツですね。

エイフェックス・ツインは別として(この人の音楽に感情移入できるようになるまでは、もう少し時間がかかりそうですが)、残りはいわゆるフロア向けの四つ打ちテクノです。やっぱあんまりこういうのは好みじゃないんだなあ。とはいえ、前に買ってしまったアンダーワールドよりは遙かに面白い。定番ばっかり聴いてますが、どうやら僕はアンダーワールドが嫌いみたいです。ベタ過ぎて単調だから。オービタルもそんな感じかと思ったら、意外と可愛くてポップなのが意外でしたね。

なんていうテクノのド定番を借りつつも、帰りのバスの中では「もしサム・クックが生きてたら70年代は何やってただろうな」なんてことを考えてた訳で、あんまり進歩がないんです。すみません。
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by tablerecords | 2005-03-05 13:38 | エレクトロニカ
遂に「メタモーフォシス」を入手する
c0059851_20304561.jpg昨日、遂にストーンズの「メタモーフォシス」を買いました! 中古未開封で1200円。アマゾンでまともに2800円で買おうとしてカートにまで入れていたので、これは即決でした。

「遂に」というのは、これはまともなオリジナルアルバムではなく、70年代に発売されたアウトテイクの編集盤であり、なおかつCD化されたのが2002年だったから。早い話が、長い間、入手困難だった訳ですね。

で一曲目が「アウト・オブ・タイム」。CDDBで取り込んでみると、オリジナルよりもタイムが短い。これは嬉しいなあ、オリジナルは5分半もあるんで、たまに聴くのがダルくなりますから。ショートバージョンなら有り難いと思って再生が始まってのけぞりました。ヘンなストリングスから始まってサビは女性コーラスですよ。こんなの「アウト・オブ・タイム」じゃない! 1200円はこれの「のけぞり料」だな。

と、一旦は思ったものの、後半はなかなか。ミックの主演映画「Performance」の主題歌「Memo From Turner」。これは前から聴きたかった曲だし、確かに名曲。だけどこの雑な演奏は、スタジオライヴの一発録りでしょうね、おそらく。もっときっちり録って、「レット・イット・ブリード」あたりに入れれば、名曲認定されてたと思います。

最後の「I'm Going Down」なんかも、「メインストリート」あたりに入っててもおかしくない名演。

だけど前半がショボすぎるんで……決してお薦めできるアルバムではないことをお断りしておきます。しかし学生時代からウォンツ・リストに入ってた一枚が入手できて、ちょっと胸のつかえが下りました。あとは「ガット・ライヴ・イフ・ユー・ウォント・イット!」を揃えれば、公式盤はほぼコンプリートかな。

あ、思い出した。「ライヴ・リックス」。そもそも、これを買うくらいなら「メタモーフォシス」を買おうと思ってアマゾンのカートに入れたんだった。「ライヴ・リックス」を入手する日は、当分来そうにありません。すみません。
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by tablerecords | 2005-03-01 11:27 | UK Rock



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