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「好き嫌い」と「優劣」のお話し
さて、前回までは個別的具体論を目一杯書いたので、ここらで思いっ切り抽象的な話を書いてみたくなってしまいました。

モー娘。について書いた時の、「優劣」と「好き嫌い」は別、という話なんですけど。

「音楽なんて主観的なものだから、良い悪いの基準なんか無くて、人それぞれの好き嫌いがあるだけ」みたいな意見を見かけることがあります。「その人が、その曲を『良い』と思ってるんだから、それでいいじゃないか」と。こういう相対主義って、僕、昔から反対なんですよね。

例えば、ビートルズの「イン・マイ・ライフ」と、そこら辺の音痴のオッサンの鼻歌を比べてみたとき、そのオッサンに「いや、ビートルズより俺の鼻歌の方が断然優れていると思うよ、少なくとも俺はね」って言われて、それに反論できなくていいのか、と。

違うんだ、それはオッサンが自分の鼻歌が「好き」なだけで、ビートルズより「優れている」訳じゃないんだ、と俺は言いたいんです。

んで、じゃあその優れているか劣っているかを決める基準は何だ? という話になってくるんですが、そういう絶対的な優劣を決めるのなんて神様しかいなくて、そうなると話が宗教じみてくるんで、とりあえず、「『音楽の優劣を測る絶対的モノサシ』がどこかにある」と仮想しないと話が始まらないんじゃないかな、と思うわけです。

その上で、「自分の好き嫌いなんて卑小なモノサシとは別のところに『絶対基準』があるはずだから、その仮想上の『絶対基準』に少しでも近づけるように音楽的スキルを磨いていこう」というのが、音楽愛好家並びに制作者の正しい態度ではないのか、と思うわけです。実は、これは音楽に限った話ではないのですが。

……って、なんだかエラい大袈裟な話になっちゃいましたが、そういうイメージでひとつよろしく!
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by tablerecords | 2007-01-12 13:01 | others
2006年プレイ回数ベスト20〜その3〜
その2からの続きです。

・オール・アバウト・アス/t.A.T.u.
ツタヤのレンタル落ち100円ワゴンにあったので買ってしまいました。彼女たちのやってることって完全に80年代リバイバルなんですよね。大ヒットした「All The Things She Said」とか。この曲なんか05年の新曲なのに懐かしいですもん。なので、80年代MTV世代である僕のようなオッサン層から、もっと絶大なる支持があって然るべきだと僕は思ってるんですが、そうならないのは現在のレコード業界の構造的な欠陥の象徴であり……って、そんな大袈裟な話ではありませんね。

・悪魔を憐れむ歌/remix by ネプチューンズ
すでに聴いたことのある人はご存じのように、このリミックスのキモは、掟破りのコード進行改変。例のE-D-A-Eのコード循環が、途中から一転、Em-D-D-Cというマイナー調になるんです(ギターをお持ちの方はお試しあれ)。最初、それはもう凄い違和感あったんですが、慣れると割とイケる。かなりイケる。そうですね、蕎麦にミートソースかけて食ってるみたいな感じ。

・ビッグ・ウェイヴのテーマ/山下達郎
山下達郎さんはインタビューとか読んでると、「いいこと言うなあ」「凄い人だ!」とは思うんですが、音楽的にはあまり共感できる曲がないです。が、この曲だけは特別。その昔、私がサーファーであった頃(マジです。大磯とか鵠沼とか行ってた)、波に乗ってる時の心のテーマ曲がこれでしたので。うーん、でもやっぱ懐かしいだけかな。でもこれ聴いて思うけど、やっぱ凄く歌上手いですよね、山下達郎って。「日本屈指のヴォーカリスト」といっても過言ではないような気がします。

・アイネ・クライネ・ナハトムジーク/モーツァルト
去年はモーツァルト生誕250周年でありまして、私も多少ながら、仕事的に恩恵を受けた訳ですが。んで、ちゃんと聴こうかなと、『ベスト・オブ・モーツァルト』という分かりやすいベスト盤を借りました。聴いてて思ったんですけど、モーツァルトの音楽って非常にポジティヴなんですよね。独特の明るさと前向きさがある、というか。その辺が異様な程の人気の理由なのかな、と推察します。

・マギーズ・ファーム/ボブ・ディラン
これはボブ・ディランが好きで聴いていたのではなく、ネットで「(キンクスのレイ・デイヴィスは)『マギーズ・ファーム』はとにかく大好きで、あの曲の存在そのものがすべて気に入っていた」という情報を知ったからです。以前も書きましたが、僕はキンクスってディランの影響も受けてるよな、と考えていたので、「やはりそうか」という訳で聴いてました。が、そこまで言うほど良い曲なのか、これは? 単にブルースっぽいカントリーソングって感じなんですけど。レイ・デイヴィスって変わってるなあ、ホント。

以上、再生回数トップ20で振り返ってみた2006年。このブログでは極力抑えていた己語りが多少混じってしまい、お恥ずかしい限りです。というか、去年はそういう「過去振り返り系」の曲を多く聴いていた、ということで、やはり僕にとっては音楽的な停滞期であったことは間違いないようです。こういう状況だった故、ブログが全く更新できなかった時期もあり、お粗末さまでございました。

という訳で、今年もよろしくお願いいたします。
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by tablerecords | 2007-01-06 00:01 | others
2006年プレイ回数ベスト20〜その2〜
その1からの続きです。あ、前回リンクし忘れましたが、05年のベスト20はこちらです。

・ひとつだけ/矢野顕子(with 忌野清志郎)
これはiTSで見つけて即買いしました。『ごはんができたよ』に入ってるオリジナルverは、中学生の時に大好きで。コレの「♪離れているときでも 私のこと忘れないでいて欲しいよ」ってとこ聴きながら転校した友だちのことを思い出して泣きそうになったこともある、ような気もする。それにしても清志郎のvoは説得力ある。iTS利用者にはぜひお薦めしたい名曲です。

・キモちE/RCサクセション
『ラプソディー ネイキッド』verですが、これは「キモちE」を聴いていたのではなく、曲が終わった後、アンコールで登場した時のMCを繰り返し聴いてたからですね。「指輪をはめたい」のコード進行のピアノをバックに、清志郎が一人ひとりメンバー紹介していくんですが、そこがもう、感動のドキュメント!

・哀しいくらい/オフコース
これはですねえ、高校の時に付き合ってた彼女の部屋でよくかかってたんですよ。夕方、暗くなった部屋で、二人で肩並べてコレを聴いていると、強烈に切なくなったのを記憶していて、その切なさが甦るかな、と思って借りました。

が、聴いてみたら、あの時感じた切なさが甦るどころか、「そうか、小田和正ってのは、この前の『さよなら』=『ホテル・カリフォルニア』説の時にも思ったけど、完全にウェストコースト指向なんだよな、サウンドが。うわあ、サックス・ソロ、AORだなあ、まさに80年代初期だ」……なんてことしか考えられなかった自分が哀しいですよ!!!

・ターン・ターン・ターン/ザ・バーズ
バーズはカントリー・ロック指向の『ロデオの恋人』しか聴いてなくて、「ちょっとコレは聴きたい音楽じゃないな」と思っていたのですが、ベスト盤借りてみたらカントリー期とは全然違って驚いたのと同時に、ギターの音色がとても印象に残りました。っていうか、このギターはラーズかストーン・ローゼズか、っていう感じで、もうウエストコーストもブリットポップも関係ねえな、とか、「音楽は地続きだ!」とか思いました。

・愛の歓び/ナナ・ムスクーリ
まさに「ギリシャの歌姫」という感じのポピュラー歌手です。仕事で聴く機会があって、凄く透明でキレイな音楽だなと思い、「この私の穢れた耳を洗い流しておくれ」という感じでベスト盤を借りてきた次第。結構ホントに和むんで、一家に一枚用意しておくといいです。

・青い地球/ささきいさお
『銀河鉄道999』のTV版EDテーマ。「♪メーテル〜また一つ〜星が消え〜るよ〜」というアレです。ギャートルズのそれと同様、アニメED曲の金字塔と言えましょう。去年の松本零士氏と某氏の騒動の時、急に聴きたくなってサントラ借りてきました。ゴダイゴの映画版のテーマ曲も入ってるのでお得ですよ。

あと一回続く。。。
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by tablerecords | 2007-01-05 10:34 | others
2006年プレイ回数ベスト20〜その1〜
iPod買ってから毎年やってるんですが、iPod&iTunesで2006年を振り返ります。下記のリストは、06年12月31日現在「06年にライブラリに追加された曲」(つまり僕にとっては昨年の新曲)の中で、再生回数が多いベスト20曲です。ただし、1アーティストにつき1曲(そのアーティストの最上位曲)だけをピックアップしました。こうしないと、ベスト20曲中12曲をコーネリアスが独占してしまい、つまらないので。

01 デイズ/テレヴィジョン 73回
02 ファイト!/中島みゆき 59回
03 Omstart/コーネリアス 46回
04 どうにかして土曜日/モーニング娘。 37回
05 自転車ショー歌/忌野清志郎 35回
06 涙そうそう/夏川りみ 34回
07 ひとつだけ/矢野顕子(with 忌野清志郎) 29回
08 キモちE/RCサクセション 26回
09 ビューティフル・デライラ/キンクス 24回
10 哀しいくらい/オフコース 24回
11 ターン・ターン・ターン/ザ・バーズ 19回
12 愛の歓び/ナナ・ムスクーリ 18回
13 青い地球/ささきいさお 17回
14 サスピシャス・マインド/エルヴィス・プレスリー 16回
15 オール・アバウト・アス/t.A.T.u. 14回
16 悪魔を憐れむ歌/remix by ネプチューンズ 13回
17 ビッグ・ウェイヴのテーマ/山下達郎 12回
18 アイネ・クライネ・ナハトムジーク/モーツァルト 11回
19 あの川/小沢健二 11回
20 マギーズ・ファーム/ボブ・ディラン 10回

去年の僕の迷走ぶりが、よく反映されたリストになっておりますね。「モーツァルトって何だよ!」という感じもいたします。去年は何しろ自転車に夢中でありまして、外出時にほとんどiPod聴けませんでしたから、再生回数も例年よりも少ないです。

そんな中でヘヴィロテだった20曲。ブログで触れなかった曲を「なぜランクインしてるのか」というコメント(というか言い訳に近いなコレ)を書きたいと思います。ブログで書いた曲についてはリンクを貼ってあります。

・ファイト!/中島みゆき
10年以上前に何かのCMで流れてた時、結構いいなと思っていて、iTSで買ったんですが、ここまで再生回数が多いのは、チャリ乗ってる時のマインド・ドーピングに使ってたからですね。

ファイト! 闘う君の歌を 闘わない誰かが笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ


自転車乗ってる時って歌詞が凄く耳に入るんです。自宅でヘッドフォンで思いっ切り聴いてる時は、僕は歌詞なんか意識しないのに。多分、音楽を認識する脳が違うんだなあ、と思って、それが自分的には面白かった。

・どうにかして土曜日/モーニング娘
モー娘。1stアルバム収録曲。特に優れた曲ではありませんが、B級ディスコっぽいところが妙に癖になって。モー娘。を引き合いに出して言うのもなんですが、音楽の「優劣」と「好き嫌い」は別、というのが私の信念です、はい。

・自転車ショー歌/忌野清志郎
自転車アニメ映画『茄子 アンダルシアの夏』のEDテーマ。小林旭「自動車ショー歌」のもじりです。チャリ乗りながらiPodでよく聴いてました。

歌詞はこんなんです。最初は半分くらいしか分からなかったメーカー名も、今ではほとんど分かるようになってしまいました。っていうか、清志郎はマジヲタですね。

子ネコがミヤータ コルナーゴ 僕の彼女はビアンキで
プジョーが読めなくコメンサル ルックは良いのにクラインで
ちよっトマズィーニこまったら モールトン飲ませりゃバッタリン


……とりあえず長くなりそうなので、続きは次回に!
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by tablerecords | 2007-01-04 16:34 | others



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